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   □  建 築 設 計 事 務 所 と は(設計と設計・施工の違い)

 

建築設計事務所はどんな仕事をするのか又、施工会社との違いやどういう関係にあるのか、一般の方に知られていない事を常日頃、痛切に感じています。

一般の方を対象に少しお話したいと思います。

  私共事務所は、建築主の立場に立って建物を設計し又、建築主の代理人として工事の

監理を行います。

したがって施工会社から独立した対等の立場にあり又、経済的にも施工会社とは利害関係を一切持ちません。

それは設計監理料を建築主の方より頂くからです。

だから建築主の立場で仕事が出来るのです。

しかし、良い建物を作るには、良い施工業者との付き合いも必要です。

施工会社は、工事費の中から利益を追求します。

設計事務所は、工事費から利益を追求しません。

むしろ、工事費以上の良い建物を作ろうと努力し、時々、施工者から嫌われたりします。

この点が設計事務所と施工会社の大きな相違点です。

 

 家を手に入れる方法として、大きく分けて下記の4通りがあります。

①既にある土地付きの建売り分譲住宅を購入する。

②住宅メーカー(プレハブメーカー)に設計・施工を依頼する。

③建築設計事務所に設計を、施工会社に施工を依頼する。――設計と施工の分離

④知り合いの信頼ある工務店・大工さんに設計・施工を依頼する。

 

 ①,②はどちらかといえば、建築設計事務所の仕事内容を知らない方又、家づくりにあまりこだわりを持たない方、或いは忙しい方が住宅展示場などで気に入ったものを、車を購入するのに近い感覚で、家を購入するものです。

この作り方は、出来る前に展示場等で確認できるメリットがありますが、展示場は、オプション等で良く見せたり、とても大きいので、工事予算上、実際出来たものとの落差が大きいようです。

 

 ③は家づくりにこだわりを持って、設計事務所と時間をかけ、納得が行くまで案を煮詰めてこの世に一軒しかない我が家の設計を行います。

そして、適切な施工を施工会社に依頼して家づくりを行うものです。

手間と労力が掛かりますが、きっと納得のいく家が出来るはずです。

 

 は比較的伝統的な作り方ですが、2世帯住宅、バリアフリー、デザイン力等少し

難しい設計は、あまり得意ではないかも知れません。

 

 以上の4点が家づくりの基本的な方法ですが、

 私共事務所の立場は③になります。

 

PS: 設計・監理を通じて知り得た建築主の個人的プライバシーは、遵守致します。

 

     □ 気になる設 計・監 理 料について

 

設計・監理料とは、「わたしたちの仕事」フロー 1~6の仕事に対しての報酬です。

設計・監理料は、「人件費+技術料+事務所経費」で構成されていますが、その殆どは人件費です。

 

 設計・監理料は、一般的に建物の用途・規模・構造により、工事金額の何%(約8~10%)という料率で算定する場合と国土交通省告示第15号による所要人数から算定する場合の2通りが一般的です。

この料率は各設計事務所により上下があると思いますが、個別の条件・希望・ 

総予算などにより、最終的に建築主の方と合意の上で決めるのが良いでしょう。

他の事務所との関係もありますので、個別にお話させて頂きたく思います。

 

 なお、設計・監理料は、工事費に比べれば、大変低い割合です。

建築工事費は、金額も大きく複雑な為、不明瞭な利益が施工業者に入りやすいものなのです。

 (約25~40%程度。施工業者からお叱りをうけるかも知れませんが。)

設計事務所が中に入る事でこれを排し、合理的に行う事で適正なものとなります。

設計事務所の能力しだいで、工事見積金額の10%前後は減額の方向へ動いてしまいます。

 

 設計・監理においても工事契約と同様、建築士法により「重要事項設明書」及び「計・監理契約」を締結します。

契約の時期は、建築主と設計事務所がお互いに信頼でき、スムーズに進めることが確信できた時期が適当だと思います。

それは基本設計を1、2案提案した時期が適当でしょう。

 

 

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